久しぶりの将棋ウォーズ

久しぶりの将棋ウォーズ

チェス好きの私が、かなり久しぶりに将棋ウォーズをやってみた。

将棋ウォーズというのは、圧倒的な人気を誇るオンライン対戦の将棋アプリである。

私の将棋は至ってシンプル。攻めは棒銀オンリー、囲いは矢倉オンリー。(シンプルっていうか××の一つ覚え)

お相手の方の棋力は2級、かなり格上である。

あまりに久しぶりであり、勝利への執着がまるでないため、私は序盤からミスを連発した。
しかも、考え無しにどんどん指す。
直感任せで駒を捨てまくる攻撃に出てみたところ、お相手の方はこちらの乱暴な攻めに対しじっくり慎重に熟考している。一手一手を大事にしているのが伝わってくる。将棋が大好きで、アマ初段に向かって本気モードなのだろう。
どこか申し訳ないと思いつつ、テキトーな将棋を続けた。角を捨てて桂馬を手に入れる。指す手すべてがノータイム。悪手だろうと何だろうとお構い無しだから、AIよりも指すのが早い。おそらく相手は嫌だったと思う。

この対局、結果としてはインチキ棒銀の私が勝った。(嘘でしょ!?)
才能やセンスがあるわけではなく、相手がこちらのペースに翻弄されただけの話だ。本当に申し訳ない。。。
チェスでは、こういう勝ち方はあまり見ない。ワンミスが命取りになることが多く、京成が傾くと大逆転は難しいのだ。
一つ一つの駒の可動域という点で、チェスは将棋に比べてかなり広い。飛車角がうじゃうじゃ盤上にいる感じだ。ゆっくりとした駒組みをする余裕はなく、早々に激しい闘いが幕を開ける。2、3分で終わる対局も珍しくないし、将棋と比べて投了(降参)も早い。

将棋とチェスは似て非なり。チャトランガという同じ起源を持つのに、まったくムードの異なるゲームへと発展した。
たまに将棋に触れると、賑やかで活気があるなぁと感じる。合戦の盛り上がりがある。チェスは張り詰めていて、とても静かだ。どちらが上とかでなく、それぞれに異なる魅力がある。